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藤井 健仁 近況

天覧美術 KUNST ARZT



岡本光博キュレーション
OKAMOTO Mitsuhiro curation

天覧美術 
Art with Emperor

2020年5月22日(金)~31日(日)
月休み
12:00から18:00

天覧美術 KUNST ARZT_d0226041_08481093.jpeg
木村了子 / KIMURA Ryoko菊福図/chrysanthemum 2009 2色銅
岡本光博 / OKAMOTO Mitsuhiro
木村了子 / KIMURA Ryoko
小泉明郎 / KOIZUMI Meiro
鴫剛 / SHIGI Goh
藤井健仁 / FUJII Takehito




KUNST ARZTでは、
VvK(アーティスト・キュレーション)
展覧会の27回目として、
岡本光博キュレーションによる
「天覧美術/ART with Emperor」展を開催します。
「令和」という新しい時代を迎え、
改めて天皇制を考察する企画です。
流麗なイケメン日本画で知られる木村了子は、
独自のリサーチから、禁断のタブーを
モチーフにした「菊福図」の最新バージョンを、
通奏低音として天皇制と対峙し続ける
小泉明郎は、情念と鬱積した想いがあふれ出す
初期の映像作品を、
孤高の細密描写表現者として知られる鴫剛は、
本展の為に新たに彩度調整を施した
「ピンクの国会議事堂」と
米軍と共存する一場面を、
人体、地球の構成成分、文明の礎・・・
鉄という素材の本質を考察する藤井健仁は
「昭和」「平成」という時代を映し出す
二人の首を叩き出し、
そして、本展キュレーターでもある岡本光博は、
「世継ぎと金継ぎ」を掛けた新作と
「あいちトリエンナーレ<表現の不自由展>
を受けて、改めて隣国との関係性(ルーツ・・・)も
考察した新作を発表します。
SNSによる一億総監視状態の
不寛容な現代だからこそ、
あえてアートとしての可能性を
問いたいと考えています。
本展は、5月22日~31日に御所編を
KUNST ARZTにて開催し、
その後、皇居編を6月2日~20日(日)に
eitoeikoに巡回します。
(KUNST ARZT 岡本光博)



*東京展

eitoeiko
2020年6月2日(火)~20日(土)
日月休み
12:00から19:00
天覧美術 KUNST ARZT_d0226041_08484732.jpeg
藤井健仁   H  2006  鉄、プラスティック 鉄面皮Extendedより個人蔵


# by fujiibph | 2020-05-26 08:40

New Personification vol.6 ABJECTION X@日本橋高島屋sc美術画廊X

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 New Personification vol.6 アブジェクションX


■12月18日(水)→1月6日(月)1/1休廊


AM10:30〜PM7:30


■日本橋高島屋本館6階 美術画廊X


https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/departmentstore/topics/detail.html?category=art&id=22161#contents



お問い合わせ:本館6階美術画廊 直通TEL (03)3246-4310


   New Personification vol.6 ABJECTION X@日本橋高島屋sc美術画廊X_d0226041_05581198.jpeg



加害の引き受けと陥没のエレガンス               




労働


 アートと呼ばれるものの輪郭がすっかり曖昧となった現在、絵画と彫刻はそのモダニスティックな形式を依然として維持し、「芸術の場所」を確保しているかに見える。彫刻というオーソドックスなジャンルからスタートした藤井健仁は、その「芸術の場所」が排除してきた様式であるお面と人形を、自身の制作の中心に据えてきた。


 お面とは、顔面に装着することで何者かになり代わるアイテムであり、人形は小さな人型に何者かが託されたものである。いずれも代替物としての役割を果たすがゆえに、何の役割を果たさずとも「芸術の場所」を占めることのできる彫刻にはない通俗性や商業性を帯びることになる。


 藤井が言語ゲームとしての現代アートから距離を取り、積極的にその通俗性、商業性の中に沈潜したのは逆説的にも、「つくる」という行為の強度と、物と手の緊密な関係性を取り戻すためだった。そこで選ばれていた鉄という素材の圧倒的な抵抗感が、「つくる」ことをより過酷で過剰なものにしたのは間違いない。


 過酷な労働によって過剰につくること、それは現代社会において、人々が大なり小なり強制されていることだ。そこでは人は常にある種の「被害者」性の中に拘束されている。が、藤井が目指したのはそれとは反対に、現実の労働にも増して過酷で過剰な制作へと自らを追い込むことで、「加害者」たらんとすることだった。




鉄面皮


 鉄は暴力を象徴する。報復の私刑が許されないこの社会において、死刑は法=国家の判断に委ねられることになっている。しかし人は社会から押し付けられた「被害者」性に塗れて生きていても、いやむしろその位相を全身で受け止めているからこそ、「復讐してやる」という思いを一度ならず抱くものではないだろうか。その際の武器が銃なのか鈍器なのかは別にして、鉄であることは肝要である。


 鉄を叩きのめすことから、藤井の「彫刻刑 鉄面皮」シリーズは生まれた。モデルたちへのあり余る殺意は「制作の暴力性」に還元され、「刑」を下されたお面はそれぞれの人物の個別性、具体性を限界まで露呈させている。メディアを通して私たちが嫌と言うほど見てきた人々の、抽象化不可能な貌の圧力の凄まじさ。それは、藤井の労働に比例するものだろう。


 労働量と時間の集積が、「復讐してやる」という制御し難い感情をある時点で超えた時、お面は藤井の手を離れ、加害と被害の拮抗する境界面として自律する。




鉄少女


鉄人形のシリーズにも、鉄という素材の持つ暴力性と、「つくる」ことの過剰さが通底している。「鉄面皮」と違うのは、鉄少女の顔が皆どれも一切の個別性、具体性を失っているということだ。


 大きく陥没した顔面と、反動のごとく膨れ上がった前頭部。顔の下半分は四角い板状となって反り返り、目鼻口はまるで冗談のように極限まで切り詰められている。


 顔の驚くべき抽象性に対し、体躯は極めて具象的だ。たとえば<<転校生>>シリーズ。なめらかで華奢な手足に、幼女を思わせる胴体。風に舞い上がる長い髪。セーラー服と、翻る短い襞スカート。基本的な造形には西洋人体彫刻のニュアンスを感じさせつつも、採択されている個々のモチーフの組み合せは、この国では、性的欲望の視線に晒されるある「かたち」の一典型と言っていいだろう。


 この、「圧倒的な量の性的視線を受け止める」という日本の少女の存在様式を象徴的に表しているのが、他でもない顔なのである。鉄少女の顔に個別性が欠けているのはそのためだ。鉄を叩く藤井の「制作の暴力性」と「視線の暴力性」は、ここに重ね合わされる。


 あらゆる暴力を受け止めて、少女の顔は陥没した。平たくなった顔に丸く穿たれた目の穴の奥から、彼女は世界を眺めている。ヘルメットのように膨らんだ頭蓋骨で、彼女は自らを防衛する。小さな突起と化した鼻と黒々と割けた口は、稚拙に象られた女性の性器だ。欲望する視線が最後に辿り着きたい場所が、一切隠されず顔面にあるという不意打ち。その裂け目の奥には、ペニスを噛み切る小さな歯が几帳面に並んでいる。異形の相貌は呪術的な仮面めいて、その下にあるものへの想像力を掻き立てるが、彼女に「素顔」はない。


 少女は微笑みながら軽やかに立っている。あるいは全力で自転車を漕いでいる。どんな視線に殴られ顔面を陥没させても、少女は微塵も傷ついていない。「被害者」性が、不穏なまでの自由と強靭さに反転する瞬間のエレガンスがここに刻印されている。




大野 左紀子 (文筆家)

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# by fujiibph | 2019-12-23 06:04

これまでの企画展みんな見せます! 岡本太郎美術館20周年記念展 後期/芸術と社会・現代の作家たち





岡本太郎美術館20周年記念展 

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これまでの企画展みんな見せます! 後期/芸術と社会・現代の作家たち


[日時]10月26日(土)〜2020年1月13日(月・祝)9:30〜17:00(入館は16:30まで)


[会場]川崎市岡本太郎美術館


[休館日]月曜日(11月4日、1月13日を除く)、11月5日(火)、12月29日(日)〜1月3日(金)


[料金]一般¥1,000、高・大学生・65歳以上¥800、中学生以下無料


[主催]川崎市岡本太郎美術館


[TEL]044-900-9898(川崎市岡本太郎美術館)


http://minatomirai21.com/182855



# by fujiibph | 2019-11-06 17:39

私たちのどこまでが鉄ではないのか インテグラル @京都場


私たちのどこまでが鉄ではないのか インテグラル @京都場_d0226041_17492142.jpeg

私たちのどこまでが鉄ではないのか インテグラル 

To what extent are we not iron?  integral

@京都場


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10/20〜12/16


月火、11/4休館※


京都場


http://kyoto-ba.jp/exhibition/takehitofujii-towhatextentarewenotiron/




※11月4日は 第13弾アート講座準備の為、アート講座開場まで休館とさせていただきます。


アート講座終演後は通常展示をご覧いただけます。(閉館19:00)




第13弾京都場アート講座:美術と身体


櫻井郁也ダンス「絶句スル物質」


----------藤井健仁の彫刻とともに


11月4日(日)16:00開演


(アフタートーク:藤井健仁×櫻井郁也×仲野泰生)


https://blog.goo.ne.jp/cross-section/e/fd99689a7219be184c3bee143cdaec69




【会場】京都場


二条城からほど近いアートギャラリー。


建物は、大正時代に建てられ、京染の工房として使われていた町家です。




【会場住所】


〒604-8412 京都府京都市中京区西ノ京南聖町6-5


※千本三条から三条商店街を入り一筋目を北に約80m右側。


※JR山陰本線および地下鉄東西線「二条」または、地下鉄東西線「二条城前」より徒歩5分


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撮影/堀勝志古



# by fujiibph | 2018-10-25 01:04

個展「鋼鉄のグランギニョール 」2016 ステイトメント




□ 趣旨
  
   

このたびYOD Galleryでは、藤井健仁(Takehito Fujii, b.1967)の個展「鋼鉄のグランギニョール  」を開催いたします。 

90年代より精力的に製作発表を行ってきた藤井は、鉄が近現代に生み出した「富、権力、暴力」を表象する著名人の顔を鉄の面に置き換える「彫刻刑  鉄面皮」により2005年、第八回岡本太郎記念現代芸術大賞にて準大賞(大賞該当者なし)を受賞、2008年には愛知県芸術文化選奨 新人賞を受賞し、高い技術と表現方法が各方面から評価されています。 

藤井の表現は逆説に貫かれていると言っても過言ではありません。鉄鍛造という同技法同素材ながら対極的スタイルを持ち、しかもモダニズムから排斥され続けて来た「面と人形」を範とする二つのシリーズ、「鉄面皮」と「New Personification」を並行して制作している事からもそれは伺えます。
「鉄面皮」では撲殺に等しい鍛造労働による殺意自体の形象化に始まりながら対象人物への善悪を超えたシンパシーに到達し、一方愛らしい人形を造形しながらもその材料である鉄との交錯の中で残酷かつ非情な制作物となる「NewPersonification」、双方とも初見の印象とは逆転した着地点を持っています。只、逆説の可能性を記号を並べての連想に委ねていくありがちな方法とも、定説に依存することで成立する当てこすりの逆説とも異なる、その逆説こそが実は本来の定説なのではないかと思わせる説得力は、作家が逆説と向き合い現実の重作業の中でそれを履行した結果練り上げられた技術と物品の強度によるものといえるでしょう。

YOD Galleryにおける初の個展となる「鋼鉄のグランギニョール」では、「New Personification」に連なる新作の少女鉄人形等を展示いたします。ぜひこの機会にご高覧賜りますようお願い申し上げます。 

鋼鉄のグランギニョール

グランギニョール、斬首や血飛沫が入り乱れる19世紀末フランス発祥の残酷劇。元々は人形劇であったらしい。
だがそれを冠するこの展示にはそうした鬼面人を威すが如きイメージを置く予定はない。準備されているのは控え目に改変された、いたいけな姿態の少女鉄人形だけである。

ではそれがどうしてグランギニョールなのか。素材と内実、鉄と人形の出会い、それ自体が残酷に相当するものであるから。しかもここ数百年で屈指の。なぜなら前近代迄、人形の祖である神像呪物は信仰の対象としてコミュニティの中心にあった。だが鉄の時代、産業革命を経て信仰の対象は経済及び科学に移ってゆく。ならば鉄と人形は世界の中心の座を巡って、未来と過去、駆逐した物とされたもの、それぞれ双方に相容れぬ対極的要素という事になる。鉄で制作される人形はこうした巨大な転換をその小さな肢体の中に招き入れざるを得ず 、未来永劫軋轢に引き裂かれながら存在し続ける。しかもいたいけにはにかみながら 。

制作に際しては昔ながらの手作業がもたらす質と強度は不可欠だが
二つの要素それぞれが帰属するイメージのどちらにも偏らないよう留意する。だが記号からの連想に留めるのならばそこまでの労働は必要ない。二項を調停したまま先に進み、軋轢の果てにあるものを実際の物品として目の当たりとする為に必要となる労働である。

その物品の仕上がり次第によっては、ありえたかもしれない、別の「鉄の時代」を示唆する可能性もある。50年来、児童(特に男児)に支持されその想念に働きかけてきたロボットアニメーション、いわば「鉄の人形劇」は未だ定位されていない集合無意識の祖型なのではないかと思えるように。



1967​愛知県名古屋市 生まれ
1990​日本大学芸術学部 卒
​  
<個展>
2016「New Personification Vol.5 GIRLSLIFESMITH」、日本橋高島屋美術画廊X、東京
2012​「New Personification Vol.4 私たちのどこまでが鉄ではないのか」unseal contemporary(東京)​
2009​「Double Irony」Gallery M contemporary art(愛知)
2008​「鉄面皮 Extended」ストライプハウスギャラリー(東京)
2007​「New Personification Vol.3 人形の融点」ストライプハウスギャラリー(東京)
2005​「New Personification Vol.2 PSEUDO METAL BOSSA」ストライプハウスギャラリー(東京)
2004​「彫刻刑 鉄面皮」ストライプハウスギャラリー(東京)
2003​「New Personification」ストライプハウスギャラリー(東京)
2002​「Exculpture」Gallery APA(名古屋)
​「Exculpture」PORT des ART(東京)
2001​「Exculpture」Gallery APA(名古屋)
​「個展」アートコレクション中野(名古屋)
1996​「小品展」Gean art space(埼玉)
1992​「個展」愛宕山画廊(東京)

<主なグループ展>
2015「像形人間」みうらじろうギャラリー(東京)
「現在幽霊画展」TAV GALLERY(東京)
2014「TARO賞の作家 Ⅱ」川崎市岡本太郎美術館(川崎)
2013​「SUMMER SHOW 2013」日本橋高島屋美術画廊X/新宿高島屋美術画廊(東京)
「溶ける魚 つづきの現実」京都精華大学ギャラリーフロール/Gallery PARC(京都)
2011​「激凸展」unseal contemporary(東京)
2007​「City_net Asia 2007」ソウル市立美術館(韓国)
2005​「第8回岡本太郎記念現代芸術大賞展」川崎市岡本太郎美術館(川崎)
2004​「第7回岡本太郎記念現代芸術大賞展」川崎市岡本太郎美術館(川崎)
2002​「KOREA MASS/JAPANESE FIGURE」MOK AM MUSEUM(韓国)
1999​「新世紀人形展」ストライプハウス美術館(東京)
1998​「WORK'S 98」横浜市民ギャラリー(以降1999、2000年参加)(横浜)

<受賞歴>
2008​平成19年度 愛知県芸術文化選奨 新人賞
2005​第8回岡本太郎記念現代芸術大賞 準大賞 川崎市岡本太郎美術館 
1999​新世紀人形展 日向あき子賞 ストライプハウス美術館(東京) 
1990​日本大学芸術学部 学部賞

個展「鋼鉄のグランギニョール  」2016 ステイトメント_d0226041_17181648.jpg

個展「鋼鉄のグランギニョール  」2016 ステイトメント_d0226041_17200831.jpg



# by fujiibph | 2017-08-27 17:14